東郷青児画集 (昭和46年毎日新聞社刊) をただいまヤフオク！に出品中です

2020年10月1日 16:00
ヤフオク

東郷青児画集昭和46年毎日新聞社刊
昭和の美人画家として戦後一世を風靡した東郷青児（１８９７－１９７８）の作品集、画集を現在ヤフオク！に出品いたしております。
昭和４６年発刊の重厚感ある一冊で、ご本人の晩年に、フランスから芸術文化勲章を授かってまもなくという時期に当たります。作品選定には本人の意向も反映されているのでしょうか。
彼の作品と言えば確かに美人画、それも一種独特のデフォルメが加えられて、ニンフなどの妖精を連想させる、柔和な描線と色彩で描かれたもの～ジャン・コクトーとの関連を想起させるものが多いよう～が思い浮かびます。ただ、１９２０年代には長期のフランス留学があり、ピカソらの抽象・現代美術の影響を免れなかった点も見逃せないでしょう。上に掲げた作品には、キュビズムの反映が明瞭であるように感ぜられます。竹久夢二の弟子・奉公から始まった彼の画業、作品群には、様々な画家、芸術家、そして女性たちからの影響、感化が収斂しているのかもしれません。