1949年頃の日本プロ野球選手 写真切り抜きスクラップブック を杉並区で買い取りいたしました
セ・パの2リーグに分裂することとなる1949年を前後するものと思われます、当時の日本プロ野球で活躍されていた名選手たちを捉えた写真(球場売りのブロマイド?や、新聞か雑誌の切り抜き)が、250点余り納まったスクラップブックを買い取りさせていただいております。
あくまで市井のアマチュア、いちファンが私的に収集・編集したもので、ざっと二部構成となっており、日本プロ野球各選手と、1949年秋に来日し戦後初の日米野球を行ったトリプルA球団 サンフランシスコ・シールズの監督・選手および対戦した日本側選手たちとに大別されるようです。
SFシールズ軍関係のものはすべて切り抜きの貼り付けであるようですが、監督オドールはじめ各選手の直筆とおぼしきサインが書き込まれているものが多く含まれています。対戦した7戦とも大観衆を呼び、なんと6万人(神宮、公式発表)の観客が入った試合もあったらしく、当時のフィーバーぶりが偲ばれます。
全体の大半はもちろん日本のプロ野球選手たち、いまなお語り継がれる有名な選手たちのポートレイト。打撃の神様 川上哲治、NPB初の300勝ピッチャー V.スタルヒン、巨人の歴代最多勝投手 別所毅彦、猛牛二塁手 千葉茂、リタイア後の評論活動の方でむしろ有名かもの青田昇、ミスタータイガース藤村富美男、青バット大下弘等々といった面々です。渋いところでは、史上初のシーズン50本塁打を記録した和製ジョー・ディマジオこと小鶴誠がいます。やや巨人贔屓が窺われまた重複が多いのですが、これらもまた直筆サインとみられます書き込みのあるものが多数を占めております。
ところで最大のお宝はこれら写真ではなくて、初めて完全試合を成し遂げた巨人軍のエース 藤本英雄のサイン入りはがき(上掲写真の中央下部)なのかもしれません。これらを集めた方が直接求めて本人より1950年に送ってもらったものであるようです。
今となってはこれらの写真がどういった経緯で入手されたのかも、それらの価値も、皆目定かではありませんし、また貴重なサイン群も真贋を証明するものはありません。それでも戦後まもなくのプロ野球の軌跡を振り返るうえで、ユニークないち資料、史料になるとはいえそうです。
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