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こちらは江戸時代末期の浮世絵師、 葛飾北斎の『 詩歌写真鏡 しいかしゃしんかがみ 』です。
『冨嶽三十六景』と同じ頃の北斎70歳代前半の作品で、和漢の著名な詩歌を題材とした 10 図シリーズとなっています。
北斎は言わずと知れた日本を代表する浮世絵版画家ですが、制作の数は生涯推定3万枚以上に達したであろうことは余り知られていません。
20回以上の改名を繰り返し、新しい心境に生まれ変わって創作意欲を奮い立たせていました。
「冨嶽三十六景」で浮世絵の頂点に上りつめた北斎でしたが、その後、北斎より35歳も若かった歌川広重の「東海道五拾三次」が空前の大ヒットを記録したため、
風景画から他の題材へとシフトしていきました。
浮世絵の創始者、菱川師宣が風俗画から平安古典や中国詩仙に思いを巡らせていったように、北斎も日本古典の中に題材を求めていったのでしょう。
この『詩歌写真鏡』は和歌や漢詩さらに謡曲をテーマにいかにも北斎らしい風景画を展開させています。
写真の絵は、真直ぐに落下する瀧を見上げる李白が滝壺に吸い寄せられるような迫力のあるものとなっており、この李白の詩意に共鳴した北斎の傑作と言えましょう。
この他にも、在原業平や清少納言など見ごたえのあるものとなっています。
こちら葛飾北斎の『 詩歌写真鏡 』はヤフオク出品予定となっております。どうぞお楽しみに。
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