川上音二郎一座の上演したシェークスピア劇『オセロ』のポスターを、買い取らせて頂きました。
こちらは、明治36年に川上音二郎一座がシェークスピア劇『オセロ』を明治座で上演した時のポスターです。
「新派劇の父」と称される川上音二郎(1864~ 1911年)は筑前黒田藩出身の「オッペケペー節」で一世を風靡した興行師と言われています。
川上の始めた書生芝居はやがて新派となり、歌舞伎をしのぐ人気を博しました。
川上音二郎一座は、1900年に、イギリス、ロンドン、フランスのパリへ渡り、歌舞伎風のショー、「芸者と武士」を上演し、ヨーロッパの人々の好奇心を集めました。
そして、ヨーロッパから帰国した川上一座は、正劇と称し、シェイクスピア劇を次々と上演し始めました。それらは、日本の観客にアピールするように、翻案劇の形を
とっており、とりわけ、『オセロ』は、日本版では、日清戦争後日本領とした台湾を舞台とし、オセロが台湾の植民地総督として赴任する劇に変わっていたそうです。
川上一座によって、日本で初めて上演された『オセロ』は、評判となりました。
こちらのポスターはヤフオク出品予定ですので、どうぞお楽しみに。
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