後藤清吉郎『紙の旅』限定版を練馬区でお買い取りさせて頂きました。
慈光では、版画、古書、美術画帳などのお買い取り販売を行っております。
今回は、後藤清吉郎『紙の旅』をお買い取りさせて頂きました。こちらは昭和39年に限定300部で、美術出版社で4発行されました。
後藤清吉郎は、明治31年(1898年)大分県生まれ。和紙工芸家。生活の中の工芸に美を見い出し、衰退していた和紙工芸に注目しました。その源となる技法をアジア諸国に求め、インド各地を巡遊するなどして研究しました。型染、印伝金唐革などの技法を和紙工芸に応用し、画面全体にモチーフをちりばめる装飾的な作風の調度などを制作し、静岡県無形文化財に指定された。著書に『紙譜帖』『和紙印伝』『日本の紙』『紙と漆』『紙の旅』『紙漉村』などを出版しております。
柳宗悦のすすめで全国の紙漉き場を行脚し、手漉き和紙を研究し、駿河半紙の復活や、金唐革紙(金唐和紙)の復元に取り組み、和紙工芸の発展に大きな功績を残しました。
こちらの『紙の旅』は和紙で作られておりに版画、文章が盛り込まれております。紙見本を付録。紙の起源、技術、手法の説明。全国各地に紙の生産地、衰退した産地、などが版画の挿絵とともに具体的に解説されており、資料、読書、作品としても楽しめます。
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