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1964年東京オリンピック記念レリーフをヤフオク!に出品中です

1964年東京オリンピック記念レリーフ
前年から延期された東京オリンピックの開幕がいよいよ近づいて参りますが、弊社慈光のヤフオク!の方にはただいま1964年の東京オリンピックのスーベニア選定品(JOC公認のお土産品?)とされた、ユニークな額装レリーフを出品いたしております。
JOC オリンピックスーベニア 選定品の第1号ということになるのでしょうか、”O.S.G.-Q-1 (Olympic Souvenir Goods Qualified One?)” なる規格が銘打たれております。同じ図案で青銅製のものもあるようですが、今回出品分は純銅製ではないかと言われておるもののようで、表面には「銀色古代仕上」が施されています。
爬虫類なのか哺乳類なのか、蛇のように胴長でかつ長尾・四つ足を備えた不思議な生き物を描いた個性的なモチーフのデザインを担当したのは、芸大教授で日展審査員の金工・彫金作家である山脇洋二(1907~1982、なお出品タイトルおよび商品説明において「洋三」としてしまった誤りを訂正するとともに失礼を深くお詫び申し上げます)。1931年に作品が帝展初入選したのを皮切りに活躍、戦前は帝室博物館に所属して古美術金工作品の研究複製を行った時期がありました。戦後すぐに日展で特選を受け(1946年)、翌年最初の日展審査員(後には日展評議員さらには理事に)となり、金工分野での第一人者的な立場に駆け上がったようです。1940年代末からは、法隆寺五重塔秘宝や、正倉院御物金工品、薬師寺本尊台座といった古美術品の補修や復刻、文化財の保護活動に尽力されました。1975年には東京芸術大学の名誉教授になられています。
本作は氏が50代半ばを過ぎた時期の作品となりますが、まだ老け込まず・守りに入らずに何か新しいことをやってやろう的な、進取と革新を意識させるものが感ぜられ、金工界の発展と進歩に大きく寄与された同氏の意欲と思想が顕われているといえるのでしょう。

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