九州地方の郷土玩具『べんた人形、豆羽子板、雉子車』を買い取らせて頂きました。
九州地方の郷土玩具を買い取らせて頂きました。
郷土玩具は、身近な材料を使い、こどもへの思いや健やかな成長を願って作られたものが多く、郷土色豊かな玩具が伝承されてきました。
写真奥左のお人形は、熊本八代市で広がった、べんた人形です。主に幼女が着せ替え人形やままごとに使うお土産品、飾り物として愛用されてきました。
江戸時代にこれを創始した作者弁太の名をとって「べんた人形」と呼ばれるようになりました。なんとも個性的な顔つきです。
その隣の豆羽子板は、30㎝ほどの高さで、鹿児島神宮 信仰玩具の豆羽子板のような絵柄と似て、上部に鶴の絵が描かれています。
手前の車がついている玩具は、雉子車(きじぐるま)と言われ、その歴史は古く、806年頃に伝教大師が唐から帰国の際に現在の福岡県清水寺がある山に導かれ、
道に迷ったところ一羽の雉が道案内をしたという伝説が由来となっています。開運、縁結び、家庭円満のお守りとして現在も福岡県みやま市で生産されているそうです。
これらの郷土玩具は、30~80銭の値札が付けられているので戦後まもなくのものと思われます。
それぞれ古びていますが、東北地方の玩具のこけしとはまた違った味わいがあり、見ていて楽しくなります。
こちらの九州地方の玩具は、ヤフオク出品予定です。お楽しみに。
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