木田安彦 作『阿吽』を買取させて頂きました。
木田安彦(1944~2015)は、京都の寺社や仏像を主なモつーフとして木版画をはじめ、ガラス絵や水墨画、書等、多彩な活動を繰り広げました。
京都に生まれ、京都市立美術大学美術専攻科へ進学し、公募展に入選、イラストが認められ、『年鑑イラストレーション』に掲載されました。
東京に移ると、博報堂制作部に勤務。入社一年目で毎日商業デザイン賞を受賞するなどグラフィックデザイナーとして注目を集めました。
その後は、デザインと版画家の仕事を両立させ、国内外の数々の賞を受賞しました。
こちらの木版画作品『阿吽』は、迫力のある開口の阿形像と、口を結んだ吽形像である金剛力士像が描かれ、味わい深い寺院の風景となっています。
木版画の可能性を求め続けた木田の魂が込められているようです。