プレ・インカ~アンデスの文明の流れを汲む土器類をヤフオク!に出品中です
かつては新奇に響いたエスノ、エスニック、エスニシティというタームたちも、いまや普通名詞と化し国語に溶け込んだ感があります。そんな他/異民族を代表し、日本からしますと文化的に対極ともいえそうな、精確な伝来・履歴等は不明ながら、模造・複製されたとは考え難い、南米の古代民族文明に係累すると推定されます珍しい・貴重な土器を、目下弊社公式ヤフオク!に出品いたしております。
筆頭格は大物二点、共に副葬品であるのかもしれないです ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル まぁそれはさておき、
色と柄が辛くも残っている大きめの素焼き製水差しの方(上掲写真左手)も補修が少なくて原形をかなりよくとどめており悪くないのですが、もう一方の表裏二面に人面と爬虫類の像が本体に浮き彫り加工されている、黒い鐙型土器に注目してみました。
器の上部に取っ手のような形状の注ぎ口があって、これが馬具のあぶみに似ていることからそう分類・命名されるようになったとみられます。南米のプレインカ期の土器に特徴的な要素とされ、示唆・象徴性~性のシンボル的な意味合いは勿論ですが、多くの諸民族に伝わる神話・伝説上の『柱』(日本ならば鳥居)に関するモチーフや、果ては三位一体までを類推・想起させる~に富み、実に印象的でユニークであります。
西洋人が押し寄せた大航海時代以前の南米先住民族としては、アジア系~モンゴロイドが先史に(アラスカ~北・中米を経由し)沢山流入・移住していたとの説に倣いますと、見れば見る程、それらの末裔が作ったであろうこの鐙の部分は、短兵急直観的にどうしても日本男子の結い髷と結び付けたくなる衝動を抑え難いのですが、牽強付会に過ぎましょうか。無論直接の関連は~地理・距離・時代的に~ありえないと論理・客体的には認めつつも、人種・民族に共通せる記憶・本性の基底(遺伝子レベル?)にあるものを反映しているのではないかなどと妄想を肥大化させてしまいます。
制作・出土地および時期に関します基本情報を欠いておりますことが返す返すも非常に惜しまれます。他にもリアルな出土品かどうかの真贋を見定めるに議論の余地が残る、土偶を連想させる祭器や酒器?といった、小振りの土器類を併せて出品中です。歴史・民俗・文化人類・考古の諸学問にお詳しい方、造詣のおありの方には是非ざっとご覧いただき、またどうぞ手前共の理解を深めますご助言や知見かなにかをご教授下さいませ。
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