復元薩摩切子の紅被せ脚付き杯をヤフオク!に出品中です
煌びやかで目映い光彩を放つ、薩摩切子の復元品である見事な出来栄えの脚付き杯をただいまヤフオク!に出品中でございます。
外観は紅色被せのホブネイルあるいはストロベリー・ダイヤモンド文様と申してよいのか判然と致しませんが、外側の着色層の厚み・無色の素地ガラスとのコントラストの妙・カット技法の巧妙さといった独特・究極的な技術による、得も言われぬ佇まいに息を呑みます。西洋ものとも、お手本ともなった江戸切子とも截然として一味違う、鹿児島県の尚古集成館が時を超え復元製造した名品となりましょう。
江戸の終盤、薩摩藩藩主島津斉興が立ち上げて、次代の斉彬が大いにテコ入れして、集成館において一挙に花開き美術工芸品として内外の高評価を勝ち得た薩摩切子でありましたが、もしかすると幕末の薩英戦争(1863年)の損害によって、あるいは遅く見積もっても明けて明治の西南戦争(1877年)と前後するタイミングで、その製造・技術が短命にて途絶えてしまったのは非常に惜しまれます。いつか復元ではなく本物を実際に手にする機会がないものかとの思いが過ります。
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