芳年 周延 国周 国重 (Ⅲ) らの筆になる浮世絵・錦絵を集めた折帖を中野区にて買い取り致しました
少し前には東海道の宿場を描いた浮世絵で構成された折本・折帖をご紹介しておりますが、今回のもおそらく同じ頃、明治初期に描かれた・刷られたと思われます浮世絵、錦絵の折帖でございます。
今回は大判の三枚綴のものでほぼ全頁が埋められておりまして、帖片面に歌舞伎の役者絵がずらりと並び、裏返しますと江戸徳川家の紀伝、年代記と、西郷隆盛伝 [上掲] が連なっております。前回紹介のものよりはまとまり、統一感があるようです。
前者の画は豊原国周、三代目歌川国重、楊洲周延(撮影・掲載漏れ)らが担当、後者はほぼすべて月岡芳年(大蘇芳年 [明治4年以降使用] という最後の画名を用いている)の筆になります。
無残絵やあぶな絵、風俗画は無く、伝統的で穏健な類型・模範的と申すべき作品群で占められておりますが、1点だけ跳び出す妖怪絵本のようなものがありユニークです。
遠からずヤフオク!に出品の予定ですので、関心おありの向きはお楽しみに。
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