アウガルテンのビアマグを販売しております。
ウィーンに製造技術が伝わり、生産が開始された1717年は、奇しくもハプスブルク家の女帝マリア・テレジアの生まれた年です。
ヨーロッパで初めて磁器製造に成功した名工をウィーンへ呼び寄せ、窯を造ったデュ・バキエは、多くの陶芸家を集めて事業を拡大しました。
ここで作られる陶芸美に関心を持ったのが、当時の女帝マリア・テレジアでした。彼女は窯を国営化し、国家の紋章である盾のマークの使用を許可しました。
そして、ハプスブルク家をはじめ、宮廷貴族たちのために数々の銘品を生み出していきました。
270年もの歴史を誇るアウガルテン窯では「マニュファクトリーの、本当の心を忘れぬこと」という言葉の通り、純粋な手仕事による高度な芸術性と、
品質維持のための厳格な製造姿勢を現在まで貫き通しています。
こちらのビアマグは、バロック・ロココ全盛であった磁器絵の世界に、ゴシック時代を思わせる中世風のモチーフを持ち込み、
パリ工芸展において世界的評価を得た、女流芸術家エナ・ロッテンベルグの原画によるものです。
純金を贅沢に使い、鮮明な着色を施し、黒の明暗を付けていくという、アウガルテン窯の中でも高度な技術が用いられています。
また、絵付けされるものは、芸術的に優れた理解力と想像力を認められた3人の名人のみ。
出来上がった製品にはすべて、それぞれのペインター・ナンバーが銘印されています。
酒器としての価値を超えた美術工芸品として、世界的に評価の高いアウガルテンのビアマグはまさに価値ある芸術品の名にふさわしい逸品です。
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