大工道具、工具である墨壺を店内にて販売いたしております
大工道具の線引き器具であり、その界隈では三種の神器のひとつと謳われたものの、近頃では建築現場などで目にする機会が殆ど無くなった、欅材で出来た重厚感ある墨壺を店頭にて陳列・販売いたしております。
国内製造としては新潟燕三条が特産とされ有名、本作の裏にある銘と同じ『坪某』たちから成る、職人の系譜がいまなお存在するよう。ただこの品に刻まれた『坪弘』の銘は、残念ながら追跡・究明が出来ずにおります(乞情報)。
鶴亀彫りが胴体部分に施されますのはほぼ定型と申せる仕様、様式美、車輪の造形にあまり拘り・凝っていないように見受けられますあたりに、作者・職人の銘が浮上してこない遠因を探ってみたくなります。
なんと正倉院の宝物として日本最古の墨壺が収蔵されているそうです、古くには建築における象徴、不可欠の品でありまた職人芸の極みのひとつと看做されていたことの顕われでしょうか。この先、もしかすると実用品としてではなく、工芸品、美術品として一躍脚光を浴びる時代が到来するのかもしれません。
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