中国天然石の、印材を杉並区にてお買い取りさせて頂きました。
慈光では、書画、書道用具、印材、硯、墨などのお買い取り、販売を行っております。
中国で、印章が使われた最古のものは、3000年ほど前からあり、漢魏六朝の古印は余りにも有名です。これらの古印には、金、銀、胴、牙、玉などの硬質の素材が使用されておりました。
現在、石印材と軟質の石が使用されるようになったのは今から600年程前、元末明初の頃とされております。適度の硬さをもった石は、刻印が容易になり、刀が自在に活動するため、印面に多用な変化と深い雅趣を生むことが出来ました。三橋、雪魚の明初の文人たちが競って凍石に刻印し、クローズアップされ明、清、現代と現出せしめました。百花繚乱の天然石は、印材という実用を超えて鑑賞価値としても重宝されました。 しかし残念ながら現在ではほとんど彫り尽くしてしまい、素晴らしい佳石は枯渇し、価値が高騰しました。
三大産地は福建省の寿山。浙江省の青田、昌化と近い地域で産出されています。鑑賞価値として一躍したのが彫紐であり、天真爛漫な種類の彫りが鑑賞の楽しみのひとつとなりました。
今回は、桐油凍、天藍桐油、鶏血、牛角凍などの天然石、彫紐は獅子紐、獣紐など。作家は松丸東魚、酒井康堂など様々な中国の天然石の印材をお買い取りさせて頂きました。
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