戦前の蒔絵・飾り盆を販売しております。
蒔絵の飾り盆を店頭にて販売しております。
柳に椿が描かれたこの飾り盆は、裏面に『長崎 九一家具会社 金五円三十銭 今那治屋町』と記されています。
おそらく海外に輸出するために作られたもので、これが逆輸入して日本へ戻ってきたのでしょう。
蒔絵とは漆工芸の代表的な加飾技法の一つです。漆で絵や文様を描き、漆が固まらないうちに蒔絵粉(金・銀などの金属粉)を蒔いて表面に付着させ装飾を行います。
粉を蒔いて絵にするところから「 蒔絵(まきえ) 」と呼ばれています。
日本での蒔絵の起源は奈良時代に製作された正倉院宝物の「 金銀鈿荘唐大刀(きんぎんでんそうからたち) 」の鞘の装飾に用いられた「 末金鏤(まっきんる) 」が始まりとされています。
その後平安時代から「 蒔絵 」と呼ばれるようになり鎌倉時代に蒔絵の基本的な技法が完成しました。
蒔絵の基本的な技法は大きく分けて3種類( 平蒔絵・研出蒔絵・高蒔絵 )ありますが、
この飾り盆の椿文のところは高蒔絵仕様になっています。絵や文様を高く盛り上げて立体的に見せる技法で、蒔絵の種類の中では最も難しい技術が必要になります。
美しい絵柄のこの飾り盆をどうぞ店頭でご覧ください。
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