片山雅博 作、蒔絵の香炉を慈光店舗にて販売中です。
片山雅博は日本伝統工芸会正会員の加賀の漆芸、特に蒔絵の美に魅せられた、現代の加賀蒔絵界を代表する作家です。
漆芸の伝統的な材料と技術を生かしながら、自分らしい創作的な作品を目指して、制作。木地、下地、漆塗り、蒔絵の各工程を吟味しながら進めていくよう心がけているそうです。
今回ご紹介の香炉は、『梨子地蒔絵宝尽くし』です。梨子地とは、金銀粉を蒔いた上に透明の漆を塗り、これを通して金銀粉が見えるようにした蒔絵で、宝尽くしのモチーフ(打出の小槌や、金嚢、隠れ蓑、丁字、宝珠など)の吉祥文様が美しく描かれています。こちらは慈光店舗にて販売中です。
片山雅博 経歴
昭和32年 富山県に生まれる。
昭和 55年 金沢美術工芸大学工芸科漆芸専攻卒業 蒔絵人間国宝 大場松魚氏に師事
昭和58年 第30回日本伝統工芸展初入選以後18回入選
59年 金沢市工芸展初入選金沢市長優秀賞受賞以後24回入選
昭和61年 金沢市工芸展金沢市長優秀賞受賞(中村記念美術館収蔵)
昭和63年 日本工芸会正会員認定
平成 9年 石川の伝統工芸展特待者出品 金沢市よりヨーロッパ美術留学
平成14年 石川の伝統工芸展鑑査員出品
平成17年 石川県現代美術展審査員出品