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名取春仙の浮世絵『創作版画 春仙似顔絵集』を、杉並区でお買い取りさせて頂きました。

名取春仙 浮世絵 『創作版画 春仙似顔絵集』 渡辺庄三郎
慈光では、浮世絵、版画、古書などのお買い取り、販売を行なっております。
今回は、名取春仙の浮世絵をお買い取りさせて頂きました。
今回は、名取春仙の浮世絵をお買い取りさせて頂きました。こちらは、渡辺庄三郎の渡辺版画店にて制作されたものです。明治時代末期には、近代化に伴い印刷技術が発展、日露戦争の報道画を最期、浮世絵は衰退し過去の産物となりました。しかし大正時代に、新版画運動が起こり浮世絵のルネサンスと呼ばれました。その中心人物、名取春仙と渡辺正三郎であり、『創作版画 春仙似顔絵集』はその起点となったと言えるでしょう。
名取春仙(1886〜1960)は、明治以降、衰退していた浮世絵に新しい息吹を吹き込み、海外で伊東深水、川瀬巴水と共に、高い評価を受けました。
春仙は、若くして才能を、開花させました。日本画、洋画の基礎を学び、数々の賞を受賞しました。夏目漱石、二葉亭四迷、島崎藤村、石川啄木など錚々たる顔ぶれの挿絵を書き上げ、頭角を現していました。渡辺庄三郎と出会い、木版画、浮世絵の世界に入りました。
渡辺庄三郎は、(1885〜1962)幼い頃から淡路屋の小僧をしながら対外貿易を独学で学び、浮世絵収集家兼、古美術商の小林文七が営む蓬枢閣、横浜の美術商で海外向けの美術商のノウハウを学びました。そこで浮世絵に出会い、浮世絵の持つ可能性を見い出しました。古版木を入手し、摺師を雇い外国人向けに製作を開始。渡辺木版画店を開業。そして、藤縣静也と浮世絵研究会を設立しました。同年、オーストリアの画家フリッツ・カベラリの水彩に感銘し、木版画にしたら面白いと思い。カペラリに錦絵の技法によって版画化にすることを推奨し製作に至った。それが後に『新版画』と呼ばれるようになります。版画の製作を通し、伝統技法から生まれる肉筆では表現できない木版画独特の性格に魅力を感じ、新鋭の作品を錦絵の版画にすることに至りました。そこで出会ったのが、新鋭画家の春仙であり、渡辺版画店から版行。大正6年、春仙最初の新版画と今までにな斬新で独特な作品が出来上がりました。作品は、『創作版画 春仙似顔絵集』にまとめられ、大正14年に刊行されました。こちらは、大判のサイズで、版画の粋を集めており、雲母による光沢、空摺りによる凹凸、グラデーションの拭きぼかしなど、画像では分からない視覚効果があり立体的に見えます。
名取春仙 浮世絵 創作版画 春仙似顔絵集 渡辺庄三郎

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