十四代宮崎寒雉作の桐瑞雲蓋置を店頭にて販売いたしております
茶道具の中では必須とされながらも小さく極めて地味であります蓋置を店内において陳列・販売いたしております。
作者は十四代宮崎寒雉、石川は金沢にて代々鋳物業を継承されています。
宮崎彦九郎義綱が、加賀藩主前田利家に召し抱えられたのを契機に金沢城下にて鋳物の武具類を製造を任され、その子義一が五代藩主綱紀の茶道熱に導かれて茶道具の製作を開始、『寒雉庵』の号を賜ったことから、宮崎家当主は代々寒雉を名乗って参ったとのことです。
筒状をなす外観の意匠は、目出度い兆しとして出現する、紫色や五色の珍しい雲とされる瑞雲をあしらっており、基底には五三の桐紋が刻まれております。金属製あるいは陶器で出来たのものは、基本実用のみの竹素材のものとは異なり、飾る目的での存在価値が認められ許されているようで、当作品もまさに実用というよりは装飾向きと思われます。
釜の蓋や柄杓の合の台という役割の蓋置ですが、実に様々なヴァリエーションがあり、茶道の素養の皆無の者にとっては却って興味の惹かれるところが多々あります。千利休が特に選び定めたとされる別格の「七種蓋置」(就中蟹のモチーフが門外漢には面白い)を筆頭としつつ、それらを表として対抗する「裏七種」という種別化もなされており(当作はそれらのいずれにも該当はしない模様)、規則・ルールに縛られていながらもしかし一方で広い自由度も並存しているという、深玄なる茶道なればこその奥深さに感嘆、敬服申し上げる次第であります。
こちらでも購入いただけます→慈光ヤフーショッピング 宮崎寒雉 十四代 桐瑞雲蓋置 y-214
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