清水敦次郎『奥利根の秋』を買い取りさせて頂きました。
清水敦次郎は、1894年、新潟県三条市に生まれ。1915年に上京、太平洋画研究所で学び、主に木曽の山奥などを題材に描きました。1918年に文展に初入選して以後、
数々の展覧会で入選を続け、60歳になるまでに個展は20回開催しました。1935年から12年間は太平洋画会員でしたが、その後、示現会、白土会の結成に携わります。
1944年には東洋高等女学校で教鞭をとるなど、活躍しました。画風は終始地味で刻明で、やや冷たい写実主義に基く風景画で通し、山林美術協会にも関係していたそう
で、長野県西筑摩郡に独居して信州の山や渓谷を好んで描いていたそうです。
こちらの作品『奥利根の秋』は、1950年11月、清水敦次郎が72歳の頃に描いたものです。全体的にトーンが暗い印象ですが、しばらく眺めていると、深い森の中に引き
込まれ、朝の光が少しずつ差し込んできて、渓流の音が聞こえてくるようです。こちらは慈光店舗にて販売しております。
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