河井武一作 ざくろ湯呑 を、店頭にて販売しております。
先般に舩木研兒のスリップウェアをご紹介しておりますが、今回は同氏と同様に、大正末~昭和初期に盛り上がりを見せた民芸運動に係わりのあった陶芸家、河井武一です。彼の手になる湯呑を店内にて陳列・販売しております。
石榴の実るのは秋口であり、季節がズレてしまいますが、落ち着きのある図柄であり、地味で飾り気の少ない、実用面の強調された感の強い湯呑です。とりわけ大きさ・かたち双方ゆえにでしょうか手にしっくりと馴染むのが特長的で、湯呑と銘打たれてはおりますが、個人的には寧ろぐい呑みに丁度良いようにも思われ、目出度き新春の一献用に相応しいかもしれません。ザクロはその実の多きことから豊穣、子孫繁栄の象徴とされ、また紅一点の華やかさをも含蓄する(王安石より)ということでありますし。
姓の示す通りに、かの河井寛次郎は一回り半年長の叔父にあたり、長きに亘ってその薫陶と指導に浴して、寛次郎の民芸芸術を継承・発展させた武一氏、現在ではさらにそのご子息(長男)である透氏(並びに数多のお弟子たち)によりその遺志が受け継がれている模様です。
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