土屋光逸「甲州吉田口 鵜の島」を店頭にて買い取りさせて頂きました。
土屋光逸(1870~1949)は、川瀬巴水、吉田博と並ぶ、新版画を代表する風景版画家です。
16歳のとき小林清親に入門し、以後30年間小林家で家族同然の暮らしを送りました。
清親の身の回りの世話を続け、日清戦争の際には、講和の様子を描いた三枚続の錦絵の制作。
病気や浮世絵の衰退もあり、一時画業から離れましたが、清親十七回忌記念展で渡邊庄三郎に見出され、60歳を超えて初めて新版画の作品で木版画界にその名が知られました。その後は、美しい日本の風景版画を制作し続けました。
今回ご紹介の作品は、 昭和十三年に制作された新版画で、「甲州吉田口 鵜の島」と書かれています。
唯一、富士五湖の中で湖中に島がある鵜の島の背景に、圧倒的な富士山を眺めることが出来ます。
遠と近を巧みにあやつり、湖畔の水面にはふんわりと富士山がうつしだされた、抒情的な作品です。
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