林功 の限定オリジナルリトグラフ「夢殿清謐」をヤフオク!出品中です
日本画家としての創作と、文化庁に関わる模写・修復事業を両輪として活動された林功 (1946~2000) の晩年となる1992年に150部(他にE.A.版15部)限定で刷られましたリトグラフ作品『夢殿清謐』をただいまヤフオク!に出品いたしております。
夢殿とは、天平10年(738年)頃に行信僧都により建立されたと伝わる、奈良の法隆寺の東院(聖徳太子を偲ぶ)の中心的建造物である八角円堂。過去幾度もの修理改修を経て今日まで奈良の文化を伝えております。
この著名な歴史的建築物を、林功は淡い緑を基調として穏やかさと柔らかみに満ちた姿で表現しています。本(原)画がどんな出来具合か知る由も無いのですが、師である吉田善彦 (1912~2001)譲りといえそうな、もみ紙と金箔(ヴェールとして用いた)で作る「吉田様式・技法」を踏襲しているようにも見受けられる気がします。
林氏は、師の吉田を経てさらにその師である速水御舟(1894~1935、大正期の日本画壇において写実・細密描写を極め天才と評された早世の逸材)が指針とした、古典・伝統の尊重と「絵は心」の精神を受け継いだといわれますが、確かにこの夢殿には日本の古き良き伝統精神がそこはかとなしに表現されているように感ぜられます。
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