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石川欽一郎 の水彩画『相州大山参道』をヤフオク!に出品中です

石川欽一郎『相州大山参道』水彩画
水彩画主体(掛軸状の墨絵風の作品も多い)に戦前に活躍された風景画家、石川欽一郎(1871~1945)が描いた小品『相州大山参道』を只今ヤフオクに出品中です。
石川は陸軍の通訳を務める傍ら画業に没頭し、日本国内での水彩画の発展に尽くすとともに(大正2年の日本水彩画会創立の発起人のひとり)、通訳の仕事で赴いたと思われる戦前の台湾画壇と浅からぬ付き合いとなり、当地で長期に亙り美術教育に携わり、大正13年に台湾水彩画会の創立に関与、現地で多くの画家を育て・に影響を及ぼして、台湾近代絵画の父として認知され、現地ではいまなお敬われているとのことです。
本作は故郷静岡のお隣り、神奈川は相州の大山(古くから山岳信仰の対象で、今日では小登山~ウォーキングルートで人気)にあります、御神体を祀る阿夫利神社の本社へと通ずる、下社からの女坂付近を描いたものではないかと思われます。
御覧の通りに決して技巧肌ではありませんが、印象派を吸収してさらに水墨画的な要素を注入し、色彩・描線の茫漠さと余白とを生かす行き方で筆を揮い、見る側には想像力を刺激するとともに水彩画ゆえに一層ふんわりとした柔らかさを感じさせ、力みのない落ち着きや穏やかさを纏った独特の味と趣きがあります。

稚拙、生半可通な芸術論は程々にするとして、石川は台湾の美術界に多大な貢献を為したことが殊更に注視され易く、一方で石川自身の作品そのものへの関心、評価がともすると等閑に附されがちのように映ります。そこで、彼のいわば一番弟子格に当たる、台湾水彩画の大家 藍蔭鼎(Lan Yin Ding  ラン・インディン1903~1979)の描いた一枚が、師石川のこの作品から直接に強く感化されて出来たものなのではないかと思えてなりませんので、僭越ながら石川のいち画家としての評価向上に寄与すべく、また台湾画界への影響度合いを具体的に実証すべく(序でに当ヤフオク!の活性化をも願いまして)、無断借用(ウェブ上の捜索で偶々巡り会った、台湾の美術系オークション結果まとめサイトより)で恐縮ながら下に該当作品を貼り付けておきますので、対照比較なさってみてください:

藍蔭鼎 RAN YIN-DING『朝山禮佛』(1958)
藍蔭鼎 RAN YIN-DING『朝山禮佛』(1958)

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