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東京西荻窪アンティーク道具屋慈光の日々

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ジャン-バティスト バラディエのリトグラフ『ダリア』 (1984) をヤフオク!に出品しております

Jean-Baptiste VALADIE Dahlia 1984
淡いブルーの彩色で占められて落ち着いた佇まいをなし、色情が大分排されたいっそ清々しい艶めかしさに覆われた裸婦画です。1980年代中葉に、日本市場向けに制作された、フランスの画家ジャン-バティスト バラデエ Jean-Baptiste VALADIE のリトグラフ作品 『ダリア(ダーリア)』 を、ただいまヤフオク!に出品中です。
バラディエは、二十代半ばであった1950年代後半から芸術創作活動を始めて、その後世界各地でグループ展および個展を活発に展開していました。精確な時期は特定致しかねますが、彼の来日とその記念展に合わせ、主に日本の顧客向けに刷られた作品(他にもいくつかある)であるように窺われます。
彼の絵の特徴は、グラデーションとコントラストの両面から幻想的な地塗り彩色(モノトーンも多色もあり)を駆使したうえで、まるで下絵かデッサンではなかろうかというくらいに簡略化された、円滑・曲線的な描線を用いて、女性を描くことといえましょうか。その造形には専ら清楚さと妖精的な雰囲気が横溢し、またどこかアニメや少女・女性向けコミックと通底する趣きも感じさせ、殊に日本人の趣味趣向、審美眼を惹き付けるといえるのかもしれません。
同じく女性美人画を得意とする、ほぼ同世代のベルナール・シャロワ Bernard Charoy (裸婦画は多くないが) の印象派~伝統遵奉系とはある意味対極をなすスタイルで、ピカソやパリ派の影響を消化しつつ現代的なテイストを押し出して、節度と抑制を弁えた悦楽主義を旨として描き続けて来たようです。
本作においても筆致が多く加えられることは無く、全面ほぼ青を基調とした塗りの配色も手伝い、ヌードにしては健やかさと爽やかさが基調を成して、好色・官能的な刺戟は退いている印象です。もしかすると、制作依頼した?日本側(限定150枚中、100枚が日本に持ち込まれているようだと真正証明書からは判読される)の意向・注文に応えているのかもと想像されたりもします。実際に、ネット上で捜索の末に探り当てられた本作の別コピー(欧州在、no. 122 とあった)を観たところ、彼の他の裸婦画でも頻繁に見られる、青対赤といった色味のコントラストが加えられておりまして(瞳や右手の花にも着色がなされる)、ただいま出品中のものとはかなり印象が異なる「濃い」出来となっており、淫靡さを増していて神秘さと怪しさがいやがうえにも醸し出されておりました。
限定番号は若くて切りの良い#30、額周縁部に少しキズが散在するものの全体の状態は概ね良好です。じめじめと鬱陶しいこの時季、涼感があって宜しかろうとお認め下さいます向きに大いにお奨めいたすところです。

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