武蔵野美大の教授を務め、２００３年に９０歳目前で逝去されている京都出身の彫刻家、峯孝みね たかしの野趣に溢れる裸婦像のご紹介をさせていただきます。
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高さ８０センチほどの六頭身の立像で、飾らぬ中にも何か芯の強さみたいなものを感じさせ、堂々とした女性の存在感が印象に残ります。終生旨となされた、写実性を尊重した実直・穏健な作風を反映しております。なお同じ裸婦像として、脱衣姿の『プリマヴェラ（プリマベラ） 』（駆出しより幾度も制作なさっており、多種ヴァージョンが各地に現存・展示の模様）との比較・対照が興味深いです。
本作に戻ると、峯氏が上記大学教授職に就く２年前の作品ということでご本人は４０歳、油ののった時期に差し掛かり、代表作とされるエドウィン・ダン像（＠札幌 真駒内中央公園）に先立つこと１１年ということでもありますし、人物を主たる創作対象とされた同氏の知られざる注目作、力作といえるのかもしれません。

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