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TOKYO NISHIOGI ANTIQUES
東京・杉並区西荻窪で創業して35年。
アンティークや古道具、骨董なら東京・杉並区西荻窪の慈光におまかせください。骨董のまち西荻窪で古くから営業してまいりました。西荻窪へお越しの際はぜひお立ち寄りください。
東京西荻窪アンティーク道具屋慈光の日々
新着商品入荷情報や西荻アンティーク街情報やら日記です
1952年生まれで、1970年代後半からイラストレーターとしてのキャリアを重ね、国内外で各種の賞を受賞、特に出版物の装丁を数多く手がけられていることでよく知られます、芸術家の北見隆の2005年作品『遅刻』を最近買い取りさせていただいております。近況としましては宝塚大学の教授として教鞭を執られますと同時に、立体作品を含め、メディアや手法・技法に囚われない制作活動を継続されています。過去作品群を一瞥しますと確かに、象徴主義や神秘主義、新ロマン主義~シュルレアリスムといった近代西洋絵画の諸スタイルが混然一体となった(宗教性は希薄な)幻想的寓意絵画が多く見受けられる気がします。
本作は、見る者にユーモアとペーソス、それに人間の心の暗部を感じさせる、なかなかユニークな作品、一種のアフォリズム絵画です。ダークなブルーとグレーを基調として、誰でも一度ならず経験したことのある、大事な約束に遅れてしまった・を破られた、待ち合わせした二人の心象風景が、動物に擬態されて表現されております。待ちぼうけ食らった左手の方が、内なる怒りと落胆によって鵺 (ヌエ) か何かにメタモルフォーゼしており、対して右手の遅れて侘びの握手を求める方にも変容が起こり、馬の尻尾のようなのが生え始めております(疾走して馳せ参じたことを象徴?)。絵柄からは一応和解が成りそうなのに救いがあるといえますね。
なんと5部限定のリトグラフ、市場に出回ったものとは考え辛いです。裏にさっと書き足されている、ジャン・コクトー風の女の子のイラスト、ペン画が、ほかに献辞などは見当たりませんが、一層本作品のプライベート性を増強しているようです。
この版画を観て思わず当方は、私的な約束には敢えて5分くらい遅れていくのが相手への配慮、礼儀だという風に考えていたこともあったな、若かった~ (;^ω^) と苦々しく思い出した次第。そこでこれを時間厳守の必要性を感じつつもついつい破ってしまうという貴兄に捧げるとしましょう、「遅刻禁止」と自戒する為に本作を寝室などに飾られるのは如何でしょう?
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1836 未使用 天童特産 将棋駒 仁寿書 漆書駒 箱付
2021.07.25(日)21:04
0875 フィルムカメラ ミノルタ MINOLTA レンジファインダー A-2 ROKKOR 3.5/45&HI-MATIC 7s ROKKOR-PF F1.8/45mm 2台まとめて 動作未確認 ジャンク
2021.07.25(日)21:08
0879 南部系 煤孫盛造/鳴子系 遊佐福寿・桜井昭二 名工の逸品「伝統こけし」紀行 十二ヶ月頒布会より 3本まとめて その2
2021.07.25(日)21:09
0874 戦前戦中 宝塚少女歌劇団 小夜福子 ブロマイド 昭和9~17年(退団) 編年蒐集 スチール ポストカード サイン入り多数 102枚
2021.07.25(日)21:11
1828 戦前戦中 宝塚歌劇団 園井恵子 サイン入有 プロマイド ポストカード 4枚
2021.07.25(日)21:19
1835 戦前戦中 宝塚歌劇団 天津乙女 雲野かよ子 奈良美也子 汐見洋子 サイン入有 プロマイド ポストカード 時代劇 8枚
2021.07.25(日)21:21
0882 作並系 早坂伝吉 弥治郎系 新山吉紀・佐藤誠孝 名工の逸品「伝統こけし」紀行 十二ヶ月頒布会より 3本まとめて その5
2021.07.25(日)21:31
0877 宝塚歌劇団スターブロマイド 戦後昭和期の宝塚公式スチール モノクロ 寿美花代 (高嶋兄弟実母) 7枚 ほか 10枚まとめて
2021.07.25(日)21:39
1837 OPAL 懐中時計 手巻き スモセコ ビンテージ 稼働品 ジャンク
2021.07.25(日)21:43
0878 蔵王系 岡崎幾雄/木地山系 北山賢一/津軽系 佐藤佳樹 名工の逸品「伝統こけし」紀行 十二ヶ月頒布会より 3本まとめて その1
2021.07.25(日)21:44
7月25日終了分を数点紹介させて頂きました。
この他にもこけし・陶磁器・絵画など
出品しております、お見逃しなく
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明治の陶工、永見陶楽の茶入が入荷しました。
明治初期に活躍した名工・永見陶楽の茶入です。
生まれは弘化二年幕末、細工を得意とし宝瓶、茶入など人気があります。
永見陶楽の孫は初代小西陶古となり、現在は初代の二女にあたる小西光江(昭和2年生まれ)が二代目を襲名し、永見陶楽の作陶技術は現在も受け継がれています。
例えば、永見陶楽が形にとらわれず新しい形状の茶入を模索した可能性も考えられます。
茶入は小ぶりで可愛らしく備前のどっしりとした男らしさを中和してくれています。
自然釉がほぼ全体を覆っているので、表面は光沢があり良い感じに仕上がっています。
商品は慈光の店舗に展示してあります、お近くを起こしの際はぜひお立ち寄りください。
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前身である象牙屋として寛文元年(1661年)に創立、折しも今年の正月には十代めが誕生・襲名しております、長き歴史と奥深き伝統を誇ります京漆器の老舗である象彦からかつて世に送り出された、『長寛好 砂金袋形 喰籠(じきろう)』を店内にて販売いたしております。
製作は八代西村彦兵衛、漆器貿易の先鞭をつけたことや京都蒔絵美術学校の設立でも知られるようです。本品は、江戸末期に名を馳せた佐野長寛なる名工による名作のひとつとされます、牡丹唐草(富貴草)文が豪壮に蒔絵にて散りばめられた菓子器(喰籠)を模したもの。牡丹唐草は大陸伝来の吉祥文様のひとつ、蓋の内側と本体の底には冨と貴の文字が図案化されて書き込まれており、目出度さは一入。直径18センチほどの大きさで、表向きは茶席での棚飾あるいは菓子入れとしての用途が主とされますが、大きめの丼か小ぶりのお櫃としても使えそうです。
「原作者」の長寛(1794?~1856?)がかなりの変人、奇人、異才の漆工人であったようで、気の赴くままに佳品、優品を作って見せては世の好事家たちが競ってそれらを求め珍重したとのこと。自身の漆芸の独創的で高度なことに加え、中国伝統の様式美を日本好みに絶妙にアレンジを施すセンスの高さが受けたのでしょうか。少し空間恐怖症が窺われる構成には映るものの、確かに今日的な視点でも十分に新鮮さと斬新さを感じさせる意匠であります。
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