人間国宝 吉田美統 の 九谷焼 釉裏金彩 壺・花瓶『椿寿』をヤフオク！出品中です
石川県出身で父祖伝来の九谷焼を極め、釉裏金彩という艶やかで色彩豊かな絵付け技法の第一人者として知られます、人間国宝（２００１年拝領）でもあらせられる吉田美統の作品をご紹介いたします。
やや緑がかった黄色の背景に、黄金色の大輪の椿が対面にて施された、豪華絢爛な花瓶（壺）であります。椿なのに金色というのには少々意外な感じもしますが、花弁の大きさから生命力と目出度さを強く感じさせつつ、派手派手しさは巧みに程よく抑制されており、高級感ある逸品と申せましょう。
なお、題名の椿寿とは、荘子に出てくる、大椿という八千歳！を迎えたとかいう長命の人物に関する一節に由来するものと思われます。奇しくも吉田美統ご本人は本年米寿をお迎えです、何時作られたかは不詳ですが、御自らの長寿をも祈念しつつ制作されたのではなどと想像を巡らせます。さて近況はいかがなものかと調べてみますと、なんと昨年本邦にて開催されたラグビーＷ杯の金メダルのデザインをなされていたではありませんか、ご高齢でいらっしゃいますが今尚強い制作意欲を保ち続けていらっしゃるとは実に素晴らしい、恐れ入ります。
高さ３０センチ足らずと、大きさは手頃、取っ手がついているのは比較的稀少かと見受けられますし、新年の蒐集始めに世の好事家各氏の旺盛なる入札をお待ち申し上げております。
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