杉並区で、能面師 羽生光長、羽生光善の能面をお買い取りさせて頂きました。
羽生 光長 『般若』
羽生 光善 『孫次郎』
慈光の店舗のある杉並区で、羽生光長、羽生光善の能面を、能面のお買い取りをさせて頂きました。
羽生光長、羽生光善は親子であり、光長は明治時代、三井家お抱えの能面師でした。光善は息子にあたり1917年(大正6年)、浅草生まれ、最高齢の能面師として活躍していました。2017年100歳で亡くなられました。いずれも魂の籠った能面の作品を手掛けており、羽生氏のお面は、演劇、舞台の使用を目的に創られたものが多く、魂を揺さぶる能面師と評されています。
光善氏は『能面は強く、正しく、美しくあらねばならないと』『良い女面は居グセ(能舞台で10分ぐらい不動の姿でいること)の折、あたかも夜空に星が瞬くごとくさまざまに面が変化するのを感じます』と述べています。上面の綺麗さや細部に曲線美を彩色など見事に表現できる数少ない作家さんです。
木彫りの中でもお面は難易度が高いといわれ、卓越された高い技術と、芸術性が問われ、現在、プロの能面師は数えられる程しかいないとのことです。能面の歴史は古く、日本を代表する伝統工芸です。是非こういった作品を大切にしていきたいところですね。現在、慈光ショールームにて、販売、展示しております。
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