中野区にて小倉遊亀の木版画を買い取りさせていただきました。
中野区にて小倉遊亀の木版画を買い取りさせていただきました。
小倉遊亀88歳の時作品「つかのま」を木版画にて制作しています。色鮮やかな赤色を背景に白い梅の花が一層際立っています。
小倉遊亀は70歳を過ぎた頃から梅を題材にした作品を多く書いています。
理由は、禅の世界では梅は寒さに耐えて春一番に花開くことから、厳しい修行に耐えて悟りに至る境地にたとえられている。
彼女は「人間は年老いて老醜のみじめさを味あわねばならないが、梅は年老いて美にますます深みを増す」という言葉を残しています。
小倉遊亀は96歳に「咲きそろう」など晩年も作品を描き続けました。
略歴
小倉遊亀( おぐらゆき、1895-2000) は滋賀県大津市に生まれた女性作家です。
大磯に住む安田靫彦に師事し、厳しい修養をもととし、アンリ・マティスなど近代絵画の影響を受けた明るく慈愛に満ちた人物画を制作します。
長く北鎌倉に住み、その静物画は師の安田靫彦から「北鎌倉の特産品」と賞されるなど高く評価されました。
現代的で清新な作品には作家がたどりついた美の本質が表れ、上村松園賞(1954 年)、日本芸術院賞
(1962 年)、文化勲章(1980 年) の受章へと結実し、2000 年に105 歳で没するまで目覚ましい活躍を重ねました。
慈光では、油彩画・書画などの買取を行っております。
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