リチャード・ジノリは、ドイツの「マイセン」、オーストリアの「アウガルテン」に続き、ヨーロッパで3番目の陶磁器として、
1735年にフィレンツェのカルロ・ジノリ公爵によって生み出されました。
当時、フィレンツェの実質的な支配者であったメディチ家に献上されたジノリの陶器には、フィレンツェを代表するドゥオーモで有名な
サンタ・マリア・デルフィオーレ教会の刻印がされていたことからも、ジノリがいかに権力者から珍重されていたかを伺うことが出来ます。
1743年、ジノリは、ナポリ王室のカポディモンテ窯の技術を継承し、現在忠実に再現したシリーズが『カポディモンテ』と言われています。
刻印は通常のジノリと異なり、王冠マークにナポリのイニシャル『N』が入っています。
こちらのヴィーナスと天使のフィギュリンにもその刻印が記されていることから、カポディモンテのシリーズと思われます。
1896年、ミラノのリチャード製陶社と合併して、現在のブランド名「リチャード・ジノリ」が誕生しました。
近年は多額の負債により、2013年にグッチに買収され、グッチリチャードジノリとなりました。
リチャード・ジノリと言えば、真っ先に「イタリアンフルーツ」の食器を思い浮かべますが、フィギュリンは珍しいのではないでしょうか?
ヨーロッパ絵画にも多く登場するギリシャ神話のヴィーナスと天使の美しいフィギュリンです。こちらは慈光店頭にて販売しております。
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