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骨董品の買取なら杉並区の道具屋 慈光

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東京西荻窪アンティーク道具屋慈光の日々

新着商品入荷情報や西荻アンティーク街情報やら日記です

濱田台兒のリトグラフ『八重桜』を店頭販売中です

濱田台兒『八重桜』リトグラフ HC版
贅沢に金彩の施された背景にひと振りの八重桜の枝のみが描かれますリトグラフ作品です。原画は、鳥取県出身の日本画家、濱田台兒(1916~2010)によるものです。
ソメイヨシノの開花は既にどんどんと北上、それと入れ替わるように咲き誇るのが八重桜たちです。今日の日本のソメイヨシノはすべて遺伝子が一緒の「クローン桜」だといわれますが、こちら八重桜は種類が思いのほかに豊富、白い花を咲かせるもののみならず、黄や緑色の花を付けるものまであります。本作で描かれたのは、花びらの色・サイズおよび葉の大きさと色などから、フゲンゾウかマツマエハヤザキあたりではなかろうかと推定してみましたが如何?
さて濱田台兒は19歳で伊東深水の門を叩き師事、確かに構図や配色に影響が少なからず感じられますが、ただ師は台兒氏ほど花鳥画を専らとしていた印象には乏しく、むしろもう一人の師匠であった橋本明治(文化勲章受章、日展理事)が幾度も桜を描いておりましたしこちらに感化された面が強いかもなどと想像を巡らせております。影を排し翳りも漂わせない唯物・即物的な表現手法は、近世以来の日本絵画の伝統に即したものといえましょうか。

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ヤフーショッピングで、御所車花文様の金蒔絵の櫛、笄を販売しております。 

櫛 笄 金蒔絵御 所車花文様 漆 松月銘

アンティーク慈光ヤフーショッピング「櫛 笄 金蒔絵御 所車花文様 漆 松月銘」

 

アンティーク慈光では、和装小物のお買い取り、販売を行っております。

 

今回、ご紹介する品物は、御所車蒔絵の櫛と笄です。粋を集めた造りになっています。漆塗りの上に、金蒔絵がたっぷりと盛られており、花びらの部分には、螺鈿が施されております。朱色が良いアクセントとなっております。御所車に大胆に描かれた花の文様が印象的です。

 

御所車文とは、王朝の貴族たちが、外出に用いた牛車のことを御所車といいます。御所の風景の中に置かれたり、花園に配置したりします。人や牛は描かれませんが、イメージが広がって夢のある文様といえます。この車に花を飾ったものが花車とよばれます。

 

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米田和の彩描茶碗を店頭にて販売中です

米田和 彩描茶碗 九谷焼
岡山県出身、九谷焼の現役陶芸作家、米田和(1949~)の比較的最近の作品と思われます彩描茶碗が入荷いたしております。
薄い緑色を背景とし、水の流れと水中を行き交う生き物をイメージした図柄なのでしょうか、鯨か鰻かはたまた鮎か何かの川魚かなかなか判然と致しませんが(もしかするとたびたび描かれるウサギであるという線もあって)、勢いに任せたような自由闊達な筆致の彩描(マティスやピカソやクレーあたりとの親近性を覚える)は、見る者を和ませると同時にその想像力を刺激します。一部には金彩が施され、豪華さと流麗さが迸っています。
平成時代になって盛んに創作活動と個展開催を展開されており、日本伝統工芸展では毎年のように入選を果たし、娘さんと共に母子揃っての陶芸家である米田和氏。白と黒の世界を九谷焼に於いて切り拓き、黒釉、黒上絵具を用いた・強調した彩描で作陶の冒険を続けていらっしゃると聞いております。

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ヤフーショッピングで、カメオを販売しております。

 

カメオ ヴィンテージ シェル グレー

 

アンティーク慈光ヤフーショッピング カメオ ヴィンテージ グレー 指輪(♯12)18金 総重量4.9g

 

アンティーク慈光では、アクセサリー、時計、貴金属などの販売、お買い取りも行っております。

今回ご紹介する品物はカメオの指輪です。カメオの歴史は古代エジプトまでさかのぼります。彫刻習慣の強い時代から派生しており、道徳、忠誠、信仰などを示すものでした。女性の装飾品としてではなく神聖なお守りとして用いられていました。現在良く目にする、ストーンカメオやシェルカメオが用いられるようになったのは、ルネサンスの頃からです。時の権力者、貴族などの収集対象となり、カメオの産地が栄えました。イタリアのトーレ・デル・グレコなどは特に有名です。カメオは一週間かかるものもあれば半年以上かかる物があり、彫りの緻密さと大きさ素材などで価格が決まるようです。

ご紹介しているカメオは、どこかレトロな雰囲気を漂わせており、大きすぎずさりげなく使えると思います。

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筒井廣明作の紫陽茶碗を店頭販売中です

筒井廣明 紫陽茶碗
長野県の出身で、安曇野穂高に窯を構える現役の陶芸家 筒井廣明の紫陽茶碗を、弊社店頭ならびにヤフーショッピングにおいて販売いたしております。
筒井氏は1951年の生まれで、初め石川県で九谷焼を修行し、1976年から京都にて清水卯一(1926~2004; 鉄釉陶器における人間国宝)と川瀬満之(1933~)という陶芸界の巨匠に師事し腕を磨き、1978年以降様々な賞を受賞、作品が伊勢神宮やロサンゼルスLACMA美術館に収蔵される、評価の高い作家です。
幻想的な色合いとほのかな陰翳とが魅力的な薄い紫色の本作は、筒井氏が何時からか(2000年代以降?)熱心に追求するようになった、葆光彩磁の技術、手法を部分的に採用した茶碗ではないのでしょうか。日本の近代陶芸のパイオニアであり、陶芸家として初めて文化勲章を受章した板谷波山(いたや はざん 1872~1963)が独自に創出したとされます葆光彩磁とは、薄肉彫りによる微細な光と影、彩色の濃淡による遠近感、葆光釉(艶消し効果がある)による淡い光、これら三者が三位一体を成し独特な深みのある味わいを生み出す陶磁器です。
筒井廣明 紫陽茶碗 内側
本作では彫はおろか図柄、文様すら描かれておらず、箱書に言及が無いように葆光彩磁そのものには当たらないでしょう。ただ朧げな光を発しふんわりとしたその表面の在り様には、葆光釉の効果が顕われている気がします。そして貫入によって生ずる模様を(計算ずくで?)花弁に見立て、紫陽碗と命名されたと想像します。なお貫入は二重貫入(清水卯一が得意とした)ではないようなので、あまり複雑さは伴いませんが、全体に薄ぼんやりした色と反射光が模様と相俟って雨に濡れた紫陽花のイメージに繋がって来るようではありませんか。
「葆光」というタームには恥かしながら初めて出合いましたが、なんでも『荘子』の「齊物論」に登場する言葉で、一種の究極無限の境地を意味するとのこと、哲学的な深遠な意味合いが込められている陶芸装飾技法ということになるのでしょう。

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